組織力はチーム戦術と個々の創造力の調和である

現代社会では、要求されたことはパーフェクトにこなせる能力の高い人間が多い。要するに、言われたことはキチッとこなせる指示待ち人間タイプの増加である。

サッカーはチームスポーツであり、組織として力があり、ゲームの中でどう機能しているかが重要なのである。その為には、当然、個々の能力が高くなれば相乗効果により組織力も大きくなるので、個々の能力や創造力の高い選手をどう育てていくかという事が大切である。

試合の中で発揮されるパフォーマンスは、個人に置き換えた時に50%のチーム戦術と50%の個々の創造力(能力)に分けられる。チームから与えられてい る50%の戦術は、チームの基本的な決まりとして100%実行されなければならない。その上で、50%の個々の創造的なプレーを発揮する事が、チームの流 れに乗った個性的なプレーであり、価値の高いプレーである。
どんなに個々の能力が素晴らしいものであっても、チーム戦術を守れない選手はピッチに立つ事はできないのである。

個々人の創造力を育てる為に、答えだけを教える指導ではなく、個々の創造力、判断力というもの、要するに考える力を育てる事を優先した指導を今後もしていきたい。時間がかかる指導ではありますが、アテネの頂点からドイツへ選手を送り届ける為に・・・。

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