広い視野を確保した後方の選手が前方の選手に指示を出すことで有効なプレーを作る

「後ろの声は神の声」の意味である。
チームを有機的に機能させるには広い視野を持った選手が効果的なコーチングを行う必要がある。
スピード化が図られ、一瞬にして状況が変化し、めまぐるしくゲームの流れが変わる現代サッカーにあっては、チームメイトに指示を出すコーチングのタイミングも重要な能力である。

年令に関係なく後方からの指示には従わなければならない。
そこに年功序列はありえない。

たとえ若いゴールキーパーであっても、ベテラン ディフェンダーに厳しい指示を出すことはごくあたりまえの事。それはチームを勝利に近づける為の大切な仕事であり、能力の一部なのです。

常に視野の不足を周り(視野の広い選手)からのタイミングのよい指示により補い、有効な動きを連動させていくことが求められている現代サッカー。
瞬時に変化する状況を正確に把握し指示する為に言葉の共通化なども必要ですし、何より次に起こり得る状況を予測できるだけの経験も積み上げていかなければなりません。

例えば、ディフェンスラインとGKの間に入ってくるハイスピードなクロスボールに対しては、自分が飛び出す、ディフェンダーに任せる、クリアする、ヘディ ングする…などの選択肢があるわけですが、状況に応じた最適な選択肢を瞬時に判断し、指示を出さなければなりません。机上で考えれば簡単なことでも状況が 瞬間的に変化する動きの中での判断は難しいものです。

広い視野を確保している選手が指示を出すことは理解できても、実戦で活かせるか否かは判断のスピードがカギを握りそうです。
このスピードを追求することが実戦で活きるトレーニングといえるでしょう。

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