アジアカップ 準決勝 2011年1月25日 日本 2-2(PK3-0) 韓国@ドーハ

日本はPK戦の末に勝ったが、本当は120分で勝ちきらなければいけない試合だ。

延長前半は、勝ち越し点を取った後も守備で前からプレスをかけ、ボールをゴール前に入れさせていなかった。延長後半からFW前田に代え、DF伊野波を投入。4―5―1から5―3―2のような布陣になった。すると前のプレスがかからなくなり、サイドから自由にボールが日本ゴール前に入るようになった。5分なら耐えられるが、15分は持たなかった。システムを変えず、DF内田の位置に伊野波を入れるのも一つの手ではなかったか。伊野波がDFラインの右に入れば、左からのクロスに対し中央で高さが出る。前からプレスにもいける。前でボールが取れればカウンターにもなったはずだ。

ただ、結果的にはトーナメントなので勝つことが最も重要。そういう意味では1人ひとりの勝負強さがあった。オーストラリアは両ペナルティーエリア内の質が高い。ボールを回しても崩しきれない。自陣ゴール前をどうリスクマネジメントし、相手ゴールをどうこじあけるかがカギだ。

Y-REPORT バックナンバー