2011年12月3日 J1 浦和対柏@埼玉

柏は右サイドバックの酒井が浦和MF原口の仕掛けを1人で止めたのが大きい。1対1でストップでき、センターバックの増嶋らがサイドに引っ張り出されない。酒井の成長が勝利につながった。

J2の昨季から大きな補強はなし。そのままJ1でも得点力が発揮された。カウンターをうまく使うことができ、セットプレーの武器もある。苦しくなると左の橋本、右の酒井からのクロスもあり、パターンを持っている。FWは若い田中、工藤らの成長で、北嶋、沢らも加えて、調子のいいFWを起用できる強みがある。それが後半の途中交代で試合を活性化できる要因だ。シーズン途中にはC大阪や磐田に大敗したが、それを次に引きずらず、連敗がない。ネルシーニョ監督のマネジメントのうまさもある。

来季はACLもあり、過密日程、時差や移動の問題もある。そこをどう乗り越えるか。今季のものを維持しようと思ったら勝てない。さらなる成長が必要だ。柏には今後、V争いがベースにできるだけのポテンシャルがある。

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