2011年12月29日 天皇杯準決勝 C大阪対F東京@長居

F東京はC大阪の長所を消して試合をモノにした。レフティーの韓国代表MFキム・ボギョンに利き足とは逆の右足でボールを持たせるような守備のアプローチを徹底。日本代表MF清武には必ず2人がかりでチェックにいった。キムの左足、清武の右足を封じ、90分間相手のキーマンを自由にさせなかったことが勝因だ。

守備陣にはGK権田をはじめ、DF今野、徳永、森重ら日本代表クラスがズラリと並ぶ。今季のJ2では最少の22失点。その守備力は来季のJ1でも屈指だ。この日もきっちりキーマンをつぶし、改めてJ1で戦える守備の質の高さを見せつけた。

得点シーンはクサビを受けたFWルーカスのタメとMF谷沢の1タッチでのシュートが絶妙だった。特にルーカスは1タッチ目でターンするようなフェイントを見せた。そこでマークについていたDF上本の体重移動が遅れた分、谷沢のシュートコースに入るのが遅れた。素晴らしい決勝ゴールだったが、来季J1で優勝争いをするためには、攻撃陣は補強する必要がある。2ケタ得点を挙げられるストライカーが1人いれば、今季の柏のように昇格即Vも夢ではない。

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