5月5日 ACL 鹿島―FCソウル(2―3)

鹿島は今季、セットプレーの失点が多すぎる。内容的には主導権を握って、先制点を奪った。いい入り方ができ、リズムをつかんだが、簡単にセットプレーから2失点。この試合が今季の公式戦試合目だが、完封が一度もない。この試合でもスキを見せてしまった。
昨季若手が伸びてきて、成長したと言われたチーム。成長はしたが、まだ本当の実力はついていないということだ。DF昌子、MF梅鉢、土居ら若くて才能ある選手たちはいる。だが、球際の競り合いで負けていた。昌子はマークを一瞬、外して失点した。
可能性があるから世代交代の流れの中でチャンスを与えられている。そのチャンスにあぐらをかいて満足してしまったのでは。若い選手のちょっとした足りない ところが結果に表れた。十分に勝てる相手だった。若い選手に昨季のような情熱や意欲、勢いがなかったことが残念だ。(スポーツ報知評論家)