7月11日 J1第2S第1節 松本 1―2 浦和

 浦和の武藤は決して華麗なテクニックでゴールを決めているわけではない。ゴール
前の点が取れるところに入ってきて、ワンタッチで決めている。この日のゴールもそ
うだった。点取り屋とはそういうもの。ひきつけて相手のマークを外す動き、ペナル
ティーエリア内でワンタッチで決めきるうまさがある。
 東アジア杯の予備登録メンバー50人に入っているということは、ハリルホジッチ
監督の目指す縦へのスピード感に合っているということ。東アジア杯は6月のW杯予選、シンガポール戦のようにはならない。韓国、中国、北朝鮮は自陣に引くことはな
く、スペースはできる。トップスピードでゴール前に走り込み、ブレない技術がある。武藤が持ち味を発揮できる可能性は十分にある。
 浦和は第1Sの優勝はアドバンテージだと感じ取っていないだろう。第2S、年間
1位を奪い取るというメンタルをこの試合からも感じた。この日の粘り強さを考えると、やはり第2Sも浦和の強さは健在だと言える。