7月29日 J1第2S第5節 浦和 1―1 甲府

 興梠は縦パスの受け方も良く、攻撃の形を作っていた。武藤もペナルティーエリア内で相手DFの背後を取れる選手で、素晴らしい才能を見せてくれた。対戦相手に研究されている中、決定機を作ったのはさすが。西川は最後の1プレーで甲府FW阿部拓のシュートを防ぎ、悲惨な結末を阻止した。浦和は攻守の切り替えの質もよく、全体的に決して悪くなかった。
 勝ち切ることができないのは、ペナルティーエリア内での精度を少し欠いており、フィニッシュの場面でズレが生じているから。サイドを崩しているクロスを1タッチで決めることも必要になる。ゴールに直結するスピード感が増せば、チャレンジする気持ちも増える。ただ、浦和に修正すべき大きな問題はなく、1つ勝てば、結果は出始める。