8月2日 東アジア杯 北朝鮮 2―1 日本

 日本はラスト15分で北朝鮮の「高さ」にやられた。2メートル近い相手20番、
FWパク・ヒョンイルに対応できなかった。「高さ」に対応できなかった事実は素直
に認めるべきだ。日本にセンターバックの高さが足りないのはこれまでもそう。だが急に大きなセンターバックが出てくるわけではない。個の高さでは勝てないが戦術で
対応しなければならない。
 セットプレーは仕方がないが、流れの中ならバックパスをした瞬間ラインを上げる
という方法もある。そうすれば、相手はオフサイドにならないよう後ろ向きに走る必要が出てくる。前向きなパワーを与えると元々のサイズがないだけに分が悪い。ま
た、前からプレスをかけて長いボールを蹴らせないというやり方もある。ペナル
ティーエリア内でヘディングされれば、シュートになる。そこをどうにかして防がな
ければならない。
 残り2戦で戦う韓国と中国も終盤に同じことをしてくる。今後のW杯予選でも日本
と戦うチームは「高さ」をついてくる。日本に足りない「高さ」をどういった戦術で
乗り越えていくか。ハリルホジッチ監督の手腕が問われる残り2戦になる。