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2002年6月22日 読売新聞社インタビュー(ワールドカップ2002)

インタビュー(ワールドカップ2002)  日本代表・山本昌邦コーチ

サッカー・ワールドカップ(W杯)でベスト16入りを果たした日本代表。コーチとしてチームを約四年間支えてきた山本昌邦コーチ(44)(磐田市在住)が二十二日、読売新聞社のインタビューに答えて大会を振り返った。


チーム状態最高に

- 今回の大会の結果に何点をつけますか

「点数をつけるべきものではないが、W杯で勝ち点がなかったチームが勝ち、決勝トーナメントに進出したのだから、3ステップ上がったという印象。もちろん、80点とか90点とか言って満足してはならない。本来を見据えると、今大会の意味は、子供達が試合の素晴らしさを感じ、競い合ってサッカーをするきっかけになることだと思う。」

- 大会中、選手たちはリラックスできていたのでしょうか

「宿の露店風呂やビリヤードなどで気分転換をし、休み時間に庭を散歩している選手もいた。プールサイドでバーベキューもした。設備もスタッフも充実していた。」

- 県民の声援は届いていましたか?

「練習場へ行く道で『頑張れ』と手を振ってくれた人の気持ちは、選手にも十分に伝わっていた。特に子供たちとの交流では、選手たちが口々に『元気が出た』といっていた。」

- コーチの四年間を振り返ると

「最初の1、2年は、トルシエ監督の考えが理解できなかった。彼は日本の文化や考え方を否定することで選手を刺激し、発奮させていた。彼が持ち込んだ厳しい競争でプライドが傷つけられた選手も少なくなかった。私は競争がバネになるように、選手に声をかけ、信頼関係を作るよう努めたつもりだ。よく携帯電話で選手の相談に乗ったりもした。」

- 韓国が活躍していますね

「韓国の頑張りで、アジアの地位が上がれば良いことだ。韓国の快進劇には、サッカー専用スタジアムが多いことも関係あるのでは。陸上トラックがないと、ピッチに近いサポーターの声援が大きな圧力となる。サッカー専用の埼玉スタジアムでのベルギー戦では、ホームの利を強く感じた。」

心と心 ぶつかり合う

- ユース時代から知っている選手が多かったようですね

「選手の九割はユースや五輪で一緒に戦った。日本サッカー界が十年以上かけて育ててきた人材が力をつけてきたということ。トルシエ監督はそれを使っただけで、そういう意味では、“日本サッカー界の勝利”と考えている」

- 日本代表についての様々な報道をどう思っていますか

「戦術面のことがいろいろ分析されているが、私はロッカールームでの出来事を大切にしたい。出場できる選手とできない選手との葛藤と団結や、重圧の中での真剣勝負。これは当事者だけの世界で、心と心のぶつかり合いがある。今回のチームのムードは、ベテランのまとめ役もいて、最高の状態を保てたと思っている