6月16日 ロシアW杯アジア2次予選 日本―シンガポール(0―0)

※この日だけ一問一答形式です

―ハリル監督の戦術は選手に浸透していたのか
「攻撃の形はあった。ただ、選手が監督の指示するやり方を“やろうとしすぎ”た。前へ、前へ行こうとして選手同士の距離感が遠くなっていた」
―分析などに誤りがなかったのか
「アジア予選と世界基準の戦いは違う。シンガポール戦はこれまで日本ができていたアジアで勝つ戦い方ができなかった」
―選手起用、交代枠の使い方に問題は
「相手が疲弊する後半30分以降のシュートがほとんどない。準備不足。交代のカードを切っても得点する形にならなかった。勝負が分かれるのは残り15分。ここで得点しないといけない」
―ランク154位以上の強さがあったのか
「W杯予選2試合目でゲームに慣れていた。親善試合とは異なり、相手も球際が激しく気持ちも強かった」
―今後も引いた相手からの得点は難しいのか
「バイタルエリア(ペナルティーエリア直前のスペース)にボールを入れるとセンターバックが前に出てくる。その裏に3人目の選手が飛び込む連動した縦の動きがこの日はなかった。これでは対応が楽になるのも無理はない」
―監督の言う「初戦の罠」とは何だったのか
「親善試合とは違うということだ。就任から3か月で準備する時間が足りなかった。アジア予選と世界で勝つサッカーが違うということを認識するべきだった」
―次戦は力強いプレーを見られる?
「ハリル監督の言っていること(コンセプト)はよく分かる。だが、それだけでは足りない。アジアと世界、両方を見据えた“2本立て”で準備を進めないといけない。ただし、現段階で何かを失ったわけではない」