7月19日 J1第2S第3節 浦和 1―2 広島

 後半20分の浅野の登場によって、浦和の不敗は崩れた。
 投入直後から広島が誇る若きストライカーは持ち味のスピードで浦和守備陣の手を
焼かせた。スルーパスへの飛び出し、ドリブルのスピードを見せつけた。ピッチに
入って2分後にはトップスピードで相手を振り切り、まず1点。警戒感を強める浦和のDFは置き去りにされないよう、最初から距離をとって対応するようになった。それまでコンパクトだった守備は一気に間延び。相手の調子を狂わせ、主導権を握ると後半39分にも大仕事。決めたのはMF青山だが、浅野の2点と言っていいものだっ
た。
 前半は完全に浦和が自信に満ちあふれ、試合も内容も、精神的にも支配。不敗は続くと思った。だが、広島の20歳の登場がプランを狂わせてしまった。